ゆず種子とは？ゆず種子エキスの美容効果や化粧水の作り方を解説

ゆず種子に確認されている効用はいくつもありますが、近年では美容効果が注目されています。

美白効果や保湿の促進などがデータによって証明されていることをご存知の方も多いのではないでしょうか。

そのため、ゆず種子エキスが含有されている化粧品を知りたい方もいるでしょう。

この記事では、ゆず種子エキスが与える美容効果を科学的な視点から解説します。

ゆず種子エキス入りの化粧品を使用するメリット・デメリットがわかるだけでなく、作り方も紹介します。新しい化粧品を探している方や弊社のMJ化粧品が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

美容業界で注目されているユズ種子とは？

ゆず種子とは、果物のゆず（柚子）の中にある種のことです。

種子は小さく楕円形で白っぽい形をしており、1つの果実に7〜8個含まれています。

原産の中国では4000年以上栽培されているため、種子の果汁を活かした食品も存在しています。

しかし近年ではゆず種子のエキスが身体に良い影響を与えるといわれており、健康・美容業界で注目を集めています。

ユズ種子が与える身体への良い効果4つ

ユズ種子エキスには健康に良い作用を与えることが証明されています。

ここでは、ユズ種子が与える身体への効果を「オリザ油化株式会社」の実験をもとに4つ紹介します。

リラックス効果

ユズ種子を使用するとリラックス効果が得られるといわれています。

実験ではユズ種子エキスを摂取したグループと摂取していないグループに分けて、脳のリラックス度を調べました。

ユズ種子グループには200mlのユズ種子エキスを摂取し、そうではないグループには水を接種させます。

その結果、ユズ種子を摂取したグループからは脳内のリラックス度を表すα派が50分間出現したのが確認できたのです。

この実験からユズ種子エキスには、高ストレスまたはリラックス作用があると調査チームは報告しています。

血流改善効果

ゆず種子エキスを摂取した方には血流改善の効果が見られています。

オリザ油化株式会社では、ゆず種子の摂取前・後の体温変化を調べた実験を行っています。

本実験では手足を冷やした被験者を、ゆず種子エキスと水を摂取させるグループに分けました。

摂取後それぞれ恒温室に入室させた結果、ユズ種子エキスを摂取した被験者は摂取していない被験者よりも皮膚体温の回復が早かったのです。

この実験結果から、ユズ種子エキスを摂取すると血流改善が示唆できます。

メタボリックシンドローム改善

ユズ種子エキスには、メタボリックシンドロームの改善に役立つことが確認されています。

高脂肪・コレステロール食を摂取したラットに、ユズ種子エキスを接種させたところ、そうではないグループよりも体重と脂肪重量が減少したのです。

なお、高脂肪・コレステロール食を摂取したラットには、エサの量も増やしています。

さらにユズ種子エキスを摂取しているラットは、摂取していないラットよりも総コレステロール量も大幅に減少していました。

この実験結果からはユズ種子エキスを摂取することで、脂肪の合成が抑えられて効率的に代謝されていると予測できます。

ゆず種子エキスには脂肪肝や内臓脂肪の蓄積を予防し、メタボリックシンドロームになりにくくなる可能性があります。

美容効果

ゆず種子エキスは天然成分なため、地域や抽出方法によって成分構造が異なります。

しかし、主な成分はリモニンやノミリン、ナリンギンなどが含まれているのが一般的です。

これらの成分は美容効用が高く、肌に対して以下のような効果が期待できます。

【ユズ種子に含まれている美容効果】

• リモニン→メラニン生成抑制
• ノミリン→チロシナーゼ活性阻害
• ナリンギン→メイラード反応阻害

つまり肌のシミやたるみを防ぎ、美肌に保つ成分が含まれているのです。

そのため近年では、ユズ種子エキスの化粧水やオイルが販売されています。

参考資料：
https://www.oryza.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/12a888da0a6ce9e468e182e9b846f9c3.pdf

ユズ種子エキスが与える美容効果

ゆず種子エキスが肌にどのような影響を与えるか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、ゆず種子エキスの美容効果を4つ解説します。

保湿効果の促進

ゆず種子エキスには、表皮の基底膜の修復を促進する効果が資生堂の調査で確認されています。

基底膜とは、表皮と真皮の境界部に存在する厚さ約0.1マイクロメートルの膜で、表皮と真皮の異なる細胞同士を結合させる役割があります。

基底膜の損傷を修復することで肌のうるおいを保てるのですが、そのためにはラミニンやⅣ型コラーゲンなどの成分が必要です。

ゆず種子エキスにはそれらの成分が確認されているため、表皮の保湿を保つことが可能です。

ゆず種エキスを使用している化粧品を使用すれば、美肌を維持し続けられるでしょう。

美白効果の期待

ユズ種子エキスには、美白作用を有するメラニン生成抑制作用が確認されています。

美白成分で知られているβ–アルブチンよりは劣るものの、ビタミンCよりは多く含有されていることが「オリザ油化株式会社」の実験で明らかになりました。

さらにユズ種子エキスを細胞に与えた実験では、メラニン生成が抑制されたとの報告があります。

ゆず種子エキスの化粧品を使用すれば、肌の黒ずみを抑えて美白を保ちやすくなります。

シミやたるみ対策

ゆず種子エキスには、メラニン生成の抑制が確認されています。

人の肌は紫外線を浴びると表皮の基底層にあるメラノサイトが反応し、黒いメラニンが作り出されます。

その結果、シミやそばかすの原因につながり、肌が黒ずんで見えてしまうのです。

しかしゆず種子エキスを含む化粧品を活用すれば、メラニン生成を抑えシミを防止できます。

またゆず種子エキスには、ヒアルロン酸の産生を促進する効果が発見されているので、表皮にハリを生み出し美肌状態を保てます。

ターンオーバーの促進

ターンオーバーとは、古い皮膚がはがれて新しい皮膚が生まれるサイクルのことです。

ターンオーバーが乱れると古い皮膚の生まれ変わりが遅くなり、シミやニキビができる原因につながります。

ユズ種子エキスには表皮細胞や、真皮（肌の深層部位）の線維芽細胞の生成・促進をする効果が期待されています。

そのため肌の代謝サイクルを早めてくれるので、ターンオーバーを正常なスピードで行ってくれるのです。

ゆず種子エキスが含有されている化粧品を使用すれば、肌荒れになりにくいスキンケアができます。

参考資料：
https://www.oryza.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/12a888da0a6ce9e468e182e9b846f9c3.pdf
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000000758/758_w8p73_jp.pdf

柚子種子エキスを使用する際の注意点

ユズ種子エキスには美容効果がありますが、利用する場合は気をつけなくてはいけないことがあります。

ここでは、柚子種子エキスを使用する際の注意点を2つ紹介します。

肌に合わない場合がある

敏感肌の方がゆず化粧水を使用すると、肌が荒れてしまう可能性があります。

ゆず化粧水にはアルコールが含まれている場合があり、エタノールが肌から蒸発した際に乾燥を引き起こしてしまいます。

肌に合うか気になる方は、パッチテストをするのがおすすめです。

赤くなったりかゆくなったりなど、皮膚に何らかの異変が出る場合は使用を中止しましょう。

成分表を事前に確認してから買うのも、購入損をしないためには必要です。

コストがかかる

ユズ種子エキス入りの化粧品は高価です。

ユズ種子に含まれている「ペクチン」は天然成分なので、抽出するには手間がかかります。

メーカーによっては150mlで3,000円近くの値段になる場合も珍しくありません。

素材本来の力を活かす市販化粧品は、高価になるのがデメリットです。

参考資料：
https://demerits.jp/yuzu-lotion

ユズ種子エキスでの化粧水の作り方

ユズ種子入りの化粧水は高いため、手作りを検討している方もいるでしょう。

そこでここでは、ユズ種子エキスでの化粧水の作り方を紹介します。

4つの手順に分けて解説するのですぐに実践できます。

必要な材料や道具をそろえる

ユズ種子エキス入りの化粧水を作るために必要な材料や道具は以下のとおりです。

• ゆずの種
• ホワイトリカーや焼酎、日本酒
• ガラス瓶

お酒の分量は種の重さの3倍量を準備しましょう。

また、ガラス瓶は煮沸して消毒しておくのを推奨します。

ユズの種を洗って乾かす

ユズの種子を洗う際は、果肉のつぶを落とします。

軽く洗ったらキッチンペーパーで水気を拭き取り、ザルに広げて乾かします。

キッチンペーパーの上に広げたまま放置すると、種子が密着してしまうため気をつけましょう。

ユズを瓶に詰める

煮沸消毒したガラス瓶にゆずの種を詰めて、ホワイトリカーや焼酎、または日本酒を満杯まで注ぎます。

分量は種の重さの3倍量が目安なので、たとえば種が10gならお酒は30gです。

ユズを寝かす

ユズを3日〜1週間ほど寝かし、とろみがついたら完成です。

使用する際は、倍量以上の精製水で薄めてから利用しましょう。

防腐剤が入っていないため、使用期限は3週間前後です。

人によっては肌に合わない場合があるため、パッチテストをしてからの使用がおすすめです。

参考資料：
https://macaro-ni.jp/137965
https://kurashikosaeru.com/blogs/blog/20240107-mm-yuzunokesyosui

まとめ

ゆず種子エキスにはリラックス効果やメタボリックシンドロームの改善など、身体への好影響が確認されています。

そのなかでも保湿効果やターンオーバーの促進など美容効果が注目されており、ゆず種子エキスを使用した化粧水やオイルが販売されています。

天然成分を使用しているので高価なため、手作りする方もなかにはいます。

美白効果やシミ対策を期待した化粧品をお探しの方は、ぜひ一度ユズ種子エキスが含有されている商品を使用してみてください。