お肌を美しく保つ方法はたくさんありますが、普段からできるスキンケアの中でもとりわけはじめやすいのが「ノーファンデ」(ファンデーションを使わない)というメイク方法かと思います。
40代、50代と年齢を重ねてからでもノーファンデメイクを始める方が増えていますし、現在80歳を超えた弊社のデザイナー”上田純子”もノーファンデメイクを始めたのは50代に入ってからだそうです。
今からノーファンデを始めるにあたっての疑問や不安とその対処方法についてまとめてみました。
目次
今ミセス世代にノーファンデが支持されるワケ
最近オーガニックやSDGsに関心のあるナチュラル志向の女性たちの間で、『ノーファンデ(ファンデーションを使わないメイク術)』に注目が集まっています。
ひとむかし前では女性がファンデーションを塗らずに外出するなんて、とても考えられなかったという方もたくさんいることでしょう。
しかし今では多くの芸能人やインフルエンサーが”すっぴん”をSNSに公開する時代で、ノーファンデを公言する女優さんやモデルさんも数多くいます。
20代からメイクにたくさんの時間とお金を費やしてきた50代以上のミセス世代の方々にとって「ノーファンデ」は特別なことをしなくてもすぐに始められる美容法で魅力的に感じますが、なかなか思い切れないというのが正直なところではないでしょうか?
ノーファンデのメリットとデメリット
これだけの注目を集めるにはそれなりの理由があるはず…ということでノーファンデのメリットとデメリットをまとめて見比べてみましょう。
メリット
- 素肌への負担が少なくなる
- メイクにかかる時間が短くて済む(時短)
- 自然な仕上がりで若見え効果
- 化粧直しの手間が少ない
- ファンデーションにかけるコストが減る
- メイク落としがラク
- マスクや洋服にファンデーションが付かない
デメリット
- 紫外線を浴びてしまう(シミ予備軍)
- 外気の影響を受けやすくなる(テカり、乾燥など)
- シミやしわのリスクが高まる
- 単純に恥ずかしい
一見するとメリットのほうが多いのでまるで良いこと尽くめのように思えますが、デメリットの内容を見ると美肌を目指すうえで見過せないポイントだらけですね。
ノーファンデにしたことで逆にお肌を傷めてしまっては意味がありませんので、デメリットにはそれぞれにあった対策をすることで補っていくと良いでしょう。
脱ファンデでもコワくない!ノーファンデのためのポイントメイク
ファンデーションを使わないからといって一切メイクしないというワケではありません。
ポイントメイクをすることでナチュラルで健康的に仕上がり、若見えするお肌を作ることができます。
ノーファンデによるデメリットのリスクを回避するためにも、ポイントメイクで押さえておきたいポイントをご紹介します。
ベースメイク(下地)で紫外線対策
ファンデーションをしないということはお肌が外からの影響を受けやすくなってしまいます。本来ファンデーションにはUVカット効果が含まれているものが多いので、それを補うために日焼け止めやUVカット効果のある化粧下地を使いましょう。
数百円で買えるプチプラでもSPF値の高い商品がたくさんあるので、お近くのドラッグストアなどで是非探しみてください。
気になる肌悩みにはコンシーラー
年齢に応じて目の下のクマやたるみ、肝斑やシミなど気になる部分は増えるもの。またそれが原因で脱ファンデに踏み出せなかったという方も多いと思います。
そんなお肌のマイナスポイントはコンシーラーでカバーしましょう。ただし!せっかくのノーファンデが台無しにならないよう厚塗りはせず、パウダーで整えて周りのお肌と自然に馴染ませると良いでしょう。
フェイスパウダーとチークを効果的に
ノーファンデにして気になるのが皮脂分泌によるテカりですが、マットでツヤ感が無くなるとナチュラルに見えなくなってしまいます。
Tゾーンやフェイスラインにパウダーを薄く塗ることで立体感が生まれ、テカりを抑えながらツヤ感を出すことができます。
更に頬の高い位置にうっすらとチークをプラスすることで血色が良く見えて健康的な印象を与えてくれます。
目元のメイクはしっかりと
コロナ禍でのマスク生活が始まって以来、顔の大半をマスクで覆っているので目元の印象がその人の印象を決めるといっても過言ではなくなりましたよね?
眉や上まぶた、目じりなど年齢が出やすいポイントにアイメイクをすることで、見た目年齢をグンと下げる効果があります。
リップ選びはバランスを考えて
リップは女性らしさの象徴といえます。ナチュラルにしたければベージュやブラウン系、若々しくしたければはっきりした色のものを選びましょう。
ただしゴテゴテしたメイクにならないようにアイメイクとのバランスを考えて、メリハリをつけるようにしましょう。
アイメイクとのバランスが取れていると、上品で大人らしい落ち着いた女性を演出できます。
ノーファンデの基礎となる素肌のためにスキンケアはしっかりと
ノーファンデは肌への負担が少ない代わりに本来のお肌の質感が重要になります。
メイクでの肌ストレスを減らしながら日ごろのスキンケアに気を付けることで、ノーファンデで映える健康的なお肌を育てていきましょう。
クレンジング(洗顔)は優しく
ファンデーションをしないことで洗浄力が優しいものでもスムーズにメイクが落とせるようになります。クレンジングはできるだけ擦らなくてすむように浮かせて落とせるオイルタイプがオススメです。
洗顔はたっぷりの泡で洗い残しがないように意識しながら、お肌への刺激がなるべく少なくなるように手のひらでこすらず優しく洗うようにしましょう。
保湿は充分すぎるほど徹底して!
ノーファンデで若見えするためにはお肌の水分量が決め手です。シミ、しわ、たるみなど多くの皮膚トラブルの原因となる乾燥対策としてしっかり保湿を心掛けましょう。年齢とともにほうれい線や目じりなど皮膚の乾燥が原因の肌悩みが増えるもの。
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化粧水+美容液+クリーム(乳液)でのケアが一般的ですが、冬場や乾燥が気になる時はこれに更にパックを追加するのも効果的です。
寝ている間の保湿も重要になるのでナイトパックなどもオススメです。
毎日ノーファンデで過ごす80代現役デザイナーが実践する普段のスキンケア紹介
現在80代を超えて未だ現役で活躍しているファッションデザイナーのマダム・ジュンコさん(以下MJ)。美肌で有名な彼女は以前からファンデーションを使わずにポイントメイクだけで、シミもなく美しいお肌をキープしています。
そんな彼女はいつからファンデーションを使わくなったのか? そして普段どんなスキンケアをしているのかって気になりますよね?
そこで実際にMJに詳しくお話を伺ってみました。
Q.いつからファンデーションを使わなくなったのですか?またそのきっかけは?
A.かれこれ15.6年前になるでしょうか。自分で化粧品を作るようになり、素肌美を目指すようになったのがきっかけです。他の方を見ていて、どうしてもファンデーションを塗ったお肌がベタっとした質感になってしまうのが気になってしまって、それ以来自分の化粧品を信じてファンデーションを使うのをやめました。ただ紫外線対策のために薄く日焼け止めの下地は使っています。
Q.普段のスキンケアについて教えてください。
A.スキンケアはごく一般的です。まずメイクを落としてから洗顔をして、化粧水を付けたあとにクリームを塗ってそれが乾ききる前にパックをしています。夜は就寝前にお口周りにもう一度パックを塗ってシルクのマスクをして休みます。皆さんと大して変わりはないかと思いますが、一番の差は一つ一つにたっぷりと時間をかけること。時間をかけて丁寧なスキンケアを心掛けるだけで、自然とお肌も健やかにになってくるはずです。
〈MJが就寝中に愛用しているシルクマスクとは?→気になる方はコチラをクリック!〉
Q.美肌を保つために何か気を付けていることはありますか?
A.海のものや山のものなど偏らないようバランスの良い食事には気を付けていますが、美肌のために取り立てて気を付けていることはありませんね。が、いくら疲れていたとしても、またいくら忙しかったとしても、先ほどのスキンケアに関しては毎夜、毎朝欠かさず続けています。
Q.美しく健やかなお肌を保つためにオススメの美容法は?
A.実はクリームを塗るときにおこなっている”表情筋体操”というのがあります。ここではちょっとお見せできませんが(笑) 「イィー!」と口を横に広げたり、「ウゥー!」と口をすぼめたり、目も大きく開けて眉毛を引き上げたりと普段あまり動かすことのない顔の筋肉をしっかり動かしながらクリームを塗っています。今は特にマスク生活で顔の表情がコワバリがちなので皆さんにも是非オススメです。自宅で過ごす時間が増えていると思うので家事の際中や就寝前など、普段の生活に取り入れていただくと良いと思います。
まとめ
お肌を美しく健やかに保つことができる「ノーファンデ」のメイク法ですが、誤った方法で実践してしまうと逆にお肌の老化を早めてしまうこともあります。
日焼け止め効果のあるベースメイクでしっかり紫外線対策をしたうえで、気になる部分はポイントメイクをすることで自然なメイクに仕上げましょう。
普段のスキンケアはお肌への刺激をなるべく減らしたうえで、たっぷり時間をかけて行い、保湿をしっかりとすることでノーファンデでも怖くないお肌のベース作りを目指しましょう!
表情筋も身体と同じ筋肉ですから、普段から表情筋体操などをすることでお顔や首の筋肉を衰えさせないという日々の積み重ねが、若々しく美しいお肌を保つ秘訣かもしれませんね☆
某国内アパレル企業勤務。
40代を目前にして自分に合った基礎化粧品やスキンケアを模索中。
お肌に関するオススメしたい情報や役立つ情報を公開中。
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