若々しさを保つために、気になるのはシワ、特にほうれい線です。ほうれい線があるだけで老けた印象になってしまうように感じます。
マダム・ジュンコ(以下MJ)でも、80歳になったころからほうれい線が気になり始めたと聞きました。きちんとスキンケアをしていても、普段のケアだけではシワやほうれい線などはどうしても出てきてしまうのでしょうか?
そこで今回はほうれい線ができる原因と対策について調べてみました。
ほうれい線の原因とは?
ほうれい線とは、小鼻から口の両側を通ってあごまで伸びるシワのことです。笑ったときにもほうれい線が入りますよね。ほうれい線は誰しもがもつもので20代でもほうれい線はあります。ただ、加齢とともに深くなって目立ってくると老けた印象になってしまいます。
では、ほうれい線が目立つ原因には一体どんなものがあるのでしょう?
頬のたるみ
1つめの原因は「頬のたるみ」です。
加齢によって表情筋が衰えたり、真皮内のコラーゲン、エラスチンが減少してハリが衰えたりすることによって頬の重みが重力に勝てなくなると頬が下に下がってきます。これがたるみの原因です。たるみが大きくなることで、ほうれい線が目立ってしまします。
表情筋の衰え
表情筋は肌を支えたり表情を作るときに使う筋肉のことです。他の筋肉同様、加齢とともに表情筋も衰えますが、笑ったり泣いたりといった感情を顔に現わさないと表情筋が衰えていきます。
最近はマスク生活で口元が見えないので表情を作ることに意識が薄くなりがちになっていませんか?そのことも表情筋を衰えさせる原因になっているようです。そして頬を支える力が低下して頬のたるみにつながっていきます。
真皮内のコラーゲン・エラスチンの減少
真皮とは、表皮の内側にある組織で、肌の大部分を占めています。真皮のほとんどは繊維状のタンパク質である「コラーゲン」で構成されています。
コラーゲンのすき間にはヒアルロン酸をはじめとしたゼリー状の成分が満たされており、そこに繊維状のタンパク質の「エラスチン」が加わり、肌のハリを保っているのです。コラーゲンやエラスチンは年齢とともに減少していきます。
また、紫外線の一部は肌の深くまで入り込み、直接コラーゲンとエラスチンを破壊し、さらにはコラーゲンやエラスチンを作るための繊維芽細胞(せんいがさいぼう)も攻撃します。それによりハリや弾力を維持する力が徐々に弱まってきます。紫外線の影響は日焼けやシミばかりではないのですね。
こうしてハリや弾力を失うことで肌がたるみほうれい線が際立ってくるのです。
乾燥からくる角質層のひび割れ
冬の朝、突然ほうれい線が深くなったことに気が付いたり、今日はなんだかほうれい線が目立つなあ、と思ってたり、季節により日により、ほうれい線の気になり具合が違うということはありませんか?これは乾燥が原因である可能性が高いそうです。
話したり表情を変えたりするとほうれい線が動きます。また横向きに寝ていると下側になった頬は枕に押され、上側になった頬は頬の重みでたるんでほうれい線が深くなります。肌が乾燥しているとそのとき生じたシワがそのまま残ってしまうのです。
紙をクシャクシャにすると細かい折り目ができてしまいますよね。乾燥すると肌の柔軟性が失われ紙のようにパリパリの状態になります。紙に折り目ができるように肌のしわも深く目立ってしまうのです。最初はその日の肌の状態で薄くなったりもしますが、そのままにすると常態化したり大きな深いシワに進行したりするそうです。
ターンオーバー(新陳代謝)の乱れ
3つ目の原因は「ターンオーバー(新陳代謝)の乱れ」です。
寝ている間、私たちの肌は新しく生まれ変わっています。この作用のことをターンオーバー(新陳代謝)といいます。
肌は常に生まれ変わりが起きています。
ターンオーバーの様子は、肌の深い層が徐々に上に移動して、最終的には剥がれ落ちるように、下から上に回転しています。若々しく健康的な肌を保つためにはターンオーバーを正常に保つことが必須です。ではどのような原因でターンオーバーが乱れるのでしょう。
〈正しいターンオーバーのサイクル〉
睡眠不足による成長ホルモンの分泌不足
ターンオーバーが起こるために必要なのが「成長ホルモン」です。
成長ホルモンは、骨や筋肉などの成長を促すホルモンです。また、肌の水分を保つ働きや、肌の細胞の再生を促進する働きがあり、美しさの維持にも重要な役割を果たしているのです。
成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。現在の研究では入眠してから3時間後に成長ホルモンが分泌され始めるということです。つまり睡眠不足では成長ホルモンが充分に分泌されません。
成長ホルモンが不足するとターンオーバーが乱れます。その結果肌の生まれ変わりのペースが遅くなり、シワが定着しほうれい線が目立ってくるのです。
栄養バランスの偏り
私たちの体同様、お肌も食べたもので出来上がっています。食事は肌の健康に直結するものと言えます。バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。特に、成長ホルモンの材料となるのがアルギニン(肉、豚ゼラチン、マグロ、海老、大豆食品)や亜鉛(牡蠣、牛肉、レバー、魚介類、ナッツ類)だといわれています。それらの食物を意識してとるようにしたいものです。
ストレス
ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、成長ホルモンの分泌に影響を与え、ターンオーバーが乱れる原因となるそうです。ストレスはどんなことにも影響を及ぼしますね。そして意外と解消するのも難しかったりします。
運動不足
運動をすると筋肉繊維は傷ついた状態になるそうです。それを修復させようとして成長ホルモンが分泌されるのです。運動不足になると成長ホルモンを分泌する必要がなくなるのでその分ホルモンが少なくなってしまうということです。
紫外線や乾燥
外部からの刺激が原因となり、ターンオーバーの周期が乱れることもあります。紫外線や乾燥によって起きる乱れはその周期が遅くなるのではなく速くなりすぎてしまうということです。紫外線や乾燥で肌が傷つくと修復しようとして細胞はターンオーバーを速めます。
ターンオーバーが速くなるというと「肌がどんどん新しくなるからいいのでは?」と思ってしまいますが、実はそうではないようです。充分な時間をかけずに作られた細胞は形も大きさも不揃いです。
またターンオーバーの過程で生成されるNMF(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)といわれる、人が本来もっている保湿因子を充分に作る時間がないため乾燥した細胞が出来上がってしまいます。
また、乾燥した細胞は剥がれ落ちにくく、そのまま肌に積み重なって表面が凸凹してしまいます。乾燥した細胞が残るので弾力が低下して、更にほうれい線を目立たせる原因になってしまいます。
頬骨の下に並ぶ靭帯のこわばり
4つ目の原因は「頰骨の下に並ぶリガメント(靭帯)のこわばり」です。
頬骨の下には筋肉や脂肪、皮膚を引き上げて骨に固定する役割をもつリガメント(靭帯)があります。年齢を重ねると、このリガメントが固くこわばり弾力を失って弾力を失って硬くこわばってきます。すると、皮膚などを引き上げる力が弱まり頬がたるんでくるというのです。
まとめ
ほうれい線が目立ってくる原因は乾燥、紫外線、食事、生活習慣、ストレスなど、年齢のせいだけではないということがわかりました。それなら、普段の生活を見直すことでほうれい線は予防・改善できるということです。
以下の記事でほうれい線の改善方法についてまとめました。こちらも合わせてご覧ください。
「ほうれい線を改善するためのおすすめスキンケア方法【寝ている間に集中ケア!美容保湿マスクとパック】」
某国内アパレル企業勤務。
40代を目前にして自分に合った基礎化粧品やスキンケアを模索中。
お肌に関するオススメしたい情報や役立つ情報を公開中。
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